真鍮(銅)流し台の磨き戻しと艶出し 2023:12:12:22:59:27
2023.12.12 【その他】
お茶教室や座敷に隣接した部分に水道を設置し、
その水道の受け部として真鍮(銅)を用いることがあります。
銅は空気中の水分(湿気)、酸素、二酸化炭素とゆっくり反応して、
緑青(ろくしょう)を生じる。
2Cu+CO₂+H₂O+O₂ → CuCO₃・Cu(OH)₂
これを化学反応と物理的研磨で最初の姿に戻したいと思います。
・before
緑青(ろくしょう)が生じた
水受け台です。
空気中の水分、酸素、二酸化炭素と
反応し緑青が生じた様子です。
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⇩
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・after
物理的研磨は少し施しましたが、
この仕上がりを導き出したのは
化学のチカラによるものです!
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化学のチカラを利用したクリーンアップ技術
おそうじの分野は、
技術を積めば積むほど化学の世界にはまり込んでいくでしょう。
黒カビは塩素漂白
衣類のシミは酸素漂白(過炭酸ナトリウム)
水アカは酸性洗剤(クエン酸、オルトリン酸、スルファミン酸、塩酸、硫酸)
全ては、
酸化剤となるか還元剤となるかを知れば
あらゆる汚れは除去できるのだと考えております。
今回は、
「銅」に発生した緑青(ろくしょう)と
付着し硬化した水アカを落とすには、
酸化剤となる酸性洗剤を用いるのが効率的であると判断できます。